【オリジナル】正反対の双子Ⅰ【合作】 (ページ22)

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#11【陽月葵】ページ22

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「うぐっ!」

『御白を傷付ける奴等は…俺が絶対に許さねぇ』

鳩尾に拳を捻り込まれて相手は怯んだが、更に追い討ちをかける様に顎に膝をぶつける。

何かゴキッと折れる音が聞こえたが気の所為だろう。

「おっ、お前等やれっ!!」

「はっ…!!」

近くに隠れていたのか、またあの人数が出て来た。

『何人出て来ようと同じなんだよ…テメェ等は俺にぶっ潰されるんだよ、いい加減分かれ』

俺はジャンプして、顎を抑える不良の頭を踏み台にし、更に高く飛ぶ。

それに相手等は怯んだ様で、全く動かない。

『全員失せろ、このクズ共が』

そう言って、リーダー格の不良の頭に踵落としをくらわした。

踵落としはあまりやった事無い為、多分威力は弱い。

「っ、ﾁｯ…覚えてろよ蒼氷!!」

リーダー格の不良は仲間を連れて、ダッシュで去って行った。

『…ふぅ…』

一旦息を吐き、心を落ち着かせる。

…御白に引かれただろうか。

振り向いて御白の顔を見るのが怖い。

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