【オリジナル】正反対の双子Ⅰ【合作】 (ページ2)

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#1【陽月葵】ページ2

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俺には双子の兄が居る。

その名は“御白”。

俺は御白と仲良くなりたいが…

「葵～、今日は葵の大好きなパフェを買って来たわよ～」

「葵、今度一緒にゲーセンに行かないか?」

「御白、勉強はしたの?貴方には頑張ってもらわないといけないの」

「葵は良いんだよ。御白、俺等や葵に構わず勉強をしろ!!」

等と、俺と御白に対する両親の態度が正反対なのだ。

その所為で御白は引き籠もりがちになったり、他の人と壁を作る様になってしまった。

『…俺は仲良くしたいのにな』

そう部屋でボソッと呟く。

今家には両親は居ない。

両親が居たら、御白に話しかけようにも止められてしまう。

『( 話しかけるなら今だな )』

俺は御白の部屋の前まで行き、コンコンッと扉をノックした。

「誰…？」

『葵。…今母さんも父さんも居ない』

そう言うと、足音が近付いて来て、ガチャッと扉が開いた。

『…俺、御白と話したくて…けど、親が邪魔するから…』

「あ…。うん。話しかけてくれて、ありがとう。」

『ううん。…お礼を言われる様な事はしてない』

チラッと時計に目を移すと、夕方の6:00を指していた。

…もう直ぐ親が帰って来る。

「もう、二人が帰ってくる、ね」

『…あぁ』

「また、話そうね」

『うん…また』

御白は扉を閉めた。

『…もっと話したかった』

俺は小声で呟き、ソファーに座ってテレビを見て、暇を潰す事にした。

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