【オリジナル】後輩君と転校生【派生/合作】 (ページ4)

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Episode2「学校案内」【月城蒼飛】ページ4

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『＿＿で、此処が図書室ですね』

俺は学園内を綾萠先輩を案内していた。

丁寧に教えているつもりだけど、大丈夫だろうか…。

学校内を回って数十分。

「…すみません、ぼくの我儘に付き合ってもらっちゃって…」

『いえいえ!困っている人は放って置けない性分でして!』

俺は綾萠先輩の言葉に、顔の前で手を振る。

別に我儘じゃないんだよなぁ。

『＿＿っと、だいたいこんなもんですね。何か分からない所とかあります?』

「あ…いえ、無いです。ありがとう御座いました」

『いえいえ、全然大丈夫ですよー』

と、俺は笑顔で答えた。

…何故か綾萠先輩は、顔を少し背けた。

不思議に思い、首を傾げて綾萠先輩を見る。

その時、俺はある事を思い付いた。

『……あぁ、それと』

そう言うと、綾萠先輩は此方を見た。

近かった所為か、少し後ずさる綾萠先輩。

「え、えと……?」

『敬語、要らないです。後、“蒼飛”で大丈夫ですよ!俺年下なんで!』

「あ、はi....うん」

俺は綾萠先輩の言葉にニコッと笑った。

…あ、背けなかった。

『じゃ、教室戻りますか!』

「…うん、“蒼飛くん”」

君付けだったけど、名前を呼んでくれて嬉しかった。

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