【オリジナル】後輩君と転校生【派生/合作】 (ページ28)

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Episode12「幼馴染」【月城蒼飛】ページ28

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今日は土曜日。

色々あった1週間の、最後の日だった。

「蒼飛、今日はあの子来るわよ」

『あの子?』

「えぇ。幼馴染の」

『あぁ成る程ね。久し振りに会うな〜』

実は俺には幼馴染が居て、幼稚園の幼中から、小学校・中学校とずっと一緒の子が居た。

高校に上がると同時に、俺等は分かれた。

3連休を使って、こっちに遊びに来たらしい。

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ＿

『はーい』

ｶﾞﾁｬｯ＿

「うぇーい!おひっさー!!」

そう言って飛び付いて抱きしめて来たのは、幼馴染の紅雷夜(こうらいよる)。

夜は元々明るくて、ポジティブ思考で、コミュ力お化け。

『久し振り、夜。元気にしてた?』

「もっちろん元気だよー!蒼飛に会えるって考えてたら、昨日ずっと寝れなかったし!」

『え、マジかよw せめて寝なよw』

「あははw」

すると夜は、何か閃いた様な顔をした。

「ねぇねぇ蒼飛!一緒に遊びに行かない?」

『んー、良いよ。遊びに行こっか』

「わーい!やったやったー!」

嬉しそうに飛び跳ねて、喜ぶ夜。

…本当、昔から変わっていない。

『じゃあちょっと準備して来る』

「おっけー!」

俺は急いで家の中に戻り、遊びに行く準備をする。

動きやすい服装にショルダーバッグ。

バッグの中には財布や携帯を入れる。

『じゃあ母さん、行って来まーす』

「行ってらっしゃい」

俺は家を出て、鍵を閉める。

「んじゃあ行こー!」

『おー!』

夜は昔と同じ様に、俺の手を握る。

「行きたい場所とか考えてなかったんだけど、ある?」

『え、考えてなかったの?w』

「考えてないよ!w 蒼飛と一緒なら、何処に行っても楽しいからさ!」

『ありがとw そう言われると嬉しいw』

歩いて行く内に、気付けば街中に来ていた。

「あ!ゲーセン行こ!」

『お金あるの?』

「蒼飛あるでしょ?」

『…何でバレてんの』

「分かるよそん位!何年一緒に居たと思ってるの?w」

11年間も一緒に居たから、そんな事までバレる様になったのか。

…恐ろしい。

『別に俺のお金使っても良いけど、沢山使わないでよ?』

「分かってるってー!いざとなったら自分の使うし!」

『持ってんのかよお前っw』

「持ってるよw 持ってなきゃ、ゲーセンに誘わないしw」

夜は俺の手を引っ張って、ゲーセンに入って行った。

ゲーセンでは夜の得意なクレンゲームが沢山ある。

クレンゲームで沢山取り、半分を俺にくれた。

「今日はありがとっ!」

夜は俺の頬に口付けした。

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