【オリジナル】後輩君と転校生【派生/合作】 (ページ26)

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Episode11「虐め」【月城蒼飛】ページ26

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高体連の次の日。

俺は放課後、陸上部で色々褒められていた。

「いやぁ、月城凄いな〜!あの山田に勝つなんてな!」

「先輩に勝つとか凄過ぎんだろw」

『あはは、ありがとう御座います…』

そう、高体連で優馬先輩との勝負の事で、話題になっていた。

…優馬先輩はというと、何故か学園を休んでいる。

『(3年としてのプライドを傷付けられたのかな)』

俺の推測に過ぎない為、確信は持てない。

『…?』

俺は此処グラウンド付近の校舎裏で、奇妙な光景を目にした。

『!!すみません先輩!ちょっとあっち行って来ます!』

「おう、行ってら〜」

先輩に許可を貰い、校舎裏に走って行った。

…俺が目にした物は、綾萠先輩がキラリ率いるファンクラブに、集団リンチに遭っていた光景。

『…なぁ、何してんだよ』

俺は怒りの感情が込み上げて来て、いつもの口調より少し変わっていた。

「あっ、蒼飛君!?」

『何してるか聞いてんだけど』

キラリは焦った顔をしていた。

「だって、先輩は…私が蒼飛君の彼女って何度も言っているのに、高体連まで追いかけて来て、挙げ句の果てに応援までしたんだよ!?人の彼氏に手を出すって許せなくない!?」

俺がキラリの彼氏?

『…ふざけんな…俺はお前なんか好きじゃない。お前の彼氏なんかじゃない。妄想を暴走させて、綾萠先輩を傷付けんな』

出来るだけキレるのを抑えた。

綾萠先輩に嫌われるのが嫌だったから。

「あお、と、くん…?」

『名前を呼ぶな。お前なんか…嫌いだ』

「っ!!」

キラリは泣きそうな顔をして、ダッシュで何処かへ行ってしまった。

それを追いかける様に走って行く女子達。

『綾萠先輩、怖がらせてすみません…怪我大丈夫ですか?』

「蒼飛くん…ありがとう…助かった…」

綾萠先輩はアザだらけで、相当リンチに遭っていた事が分かる。

『…ホント、アイツ等マジで迷惑』

一応、聞こえない様にそう呟いた。

俺は綾萠先輩を姫様抱っこして、保健室に運ぼうと足を動かした。

一方陸上部では＿

「ん?月城、望月を姫様抱っこした…!?」

「え!?マジじゃん…」

「まぁお似合いだよな。高体連に来ていたっぽいし」

「月城モテるしな。羨ましいわ」

蒼飛と綾萠の話題が上がっていた。

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