【オリジナル】後輩君と転校生【派生/合作】 (ページ16)

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Episode7「陸上部」【月城蒼飛】ページ16

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あれから1週間が経った。

俺は未だに綾萠先輩に避けられていて、顔を合わせる事が無くなってしまった。

『はぁ、はぁ…っ』

俺は陸上部の大会に向けて、一生懸命練習していた。

筋トレしたり他の運動をやったり、自分を追い込んでやっていた。

『ふぅ…はぁ…』

「月城。タイム上がってて良い感じだ。その調子でな」

『っはい!』

顧問に言われ、俺は元気良く返事した。

俺は長距離の方に出場する。

体力に自信があったから、長距離を選んだ。

『(…大会まで、後2週間…)』

まずはこの高体連で優勝して、全国へ行ってみせる。

「…あ、蒼飛君っ♪」

『ん?』

俺は声をかけられ、そちらの方を向く。

話しかけて来たのは、俺に“勉強を教えてほしい”と言って来た人だった。

『(確か…佐野(さの) キラリ…だった気がする)』

「はいっ、使って!」

女子＿キラリから受け取ったのは、長めのタオルだった。

『ありがとう』

「んっふふ♡喜んでもらえて良かった♡それ、プレゼントだから、これからも使ってよ?」

『あ、分かったよ』

「じゃあね～!」

キラリは笑顔で走って、何処かへ行った。

…綾萠先輩、俺…

『(貴方からも、何か貰いたいなぁ…なんて)』

高体連を優勝する、応援みたいなのが欲しくなった。

…でも、避けられている今、それは難しいだろう。

『はぁ…』

俺は溜め息を吐いた。

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