【オリジナル】止まぬ復讐劇の開幕 (ページ9)

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9話ページ9

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俺は学校から早退して…というよりは抜け出して帰ってきた。

だからまだ時間帯は午前。

『(…夕方まで待った方がよかっただろうか)』

そんな思考を巡らせながらも、道を歩いていく。

「…あ、ちょっと君、いいかな？」

背後から肩に手を置かれて呼び止められた。

…この感じ、警察だろうか。

『…はい、なんでしょうか』

俺はフードを下ろし、振り向いた。

そいつは若い警察官だった。

「今学校だよね？何してるのかな？」

『…早退です』

「早退、？」

俺の姿を上から下まで眺め

「理由は？」

と聞いて来た。

…恐らくコイツ視点、体調を崩していなさそうに見えたからだろう。

『…そんなの、アンタに関係あるんすか？』

…ああやってしまった。

つい、敬語を使いたくないがあまり、かなり雑な敬語になってしまった。

『(まぁどうでもいいか)』

俺の言葉を聞いた警察は少し目を見開いて驚いた。

「…そうだね、関係あるよ」

警察はポッケからある写真を取り出した。

「この二人を知らない？」

一枚はクラスメイト、もう一枚は先生。

どちらも俺が殺した人物だった。

…もう警察に写真まで広まってるのか。

『…知りません』

フードを被り直し、背中を向けて走り始めた。

「っ、待て！」

俺の行動にハッと気付いたのか、追いかけて来た。

警察の方が足が速いようだが、すぐ路地裏に入り込んで、入り組んだ道を進んでいった為か、警察は俺を見失った。

どうやら視野が狭かったらしい。

『…』

俺は奥の方まで着き、壁に寄り掛かって座り込んだ。

…これからどうしようか。

逃亡とはいえ、あの警察にバレただろう。

顔が知られてしまった以上…いや、名前も知られてしまっている以上、遠くへ逃げない他助かる道は無い。

『…頑張るか』

全て深夜に行動することに決め、俺は周りに人気が無いことを確認し、眠りに落ちた。

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