【オリジナル】止まぬ復讐劇の開幕 (ページ5)

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5話ページ5

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『…』

俺は咄嗟にパーカーのポッケから、あの黒いカッターを取り出した。

レバーを引き上げてカッターの刃を出し、クラスメイトの手に刺した。

「ぅがっ！」

痛そうな声を上げるクラスメイト。

余程痛かったのか、力を緩めた。

俺は肩を突き飛ばして馬乗り状態から抜け出し、立ち上がってカッターを向けた。

「何、する、つもりだよ…」

顔を青ざめ、血が抑えながら、怯えた表情でこちらを見つめる。

近付いたら殺されるとでも思っているのか、他のクラスメイトは近付いてこない。

『…ただの、復讐』

俺はカッターを向けたまま、徐々に距離を詰めていく。

「な、なぁ、俺達、友達だよな…？」

命乞いして来る滑稽なクラスメイト。

『…友達？』

「あぁそうだ、友達、だよな？」

『…どこが友達だ…友達なら…傷付けるな、馬鹿にするな…大切に扱えよ』

俺はカッターを横に向け、勢いよくそのまま振った。

「ぁ…？」

困惑するクラスメイトの首から、血が溢れ出す。

「なん、だよ…これ…」

『見て分からないか？…お前の血だよ』

クラスメイトは弱々しい微かな悲鳴を上げながら首を押さえた。

止血したいのだろう。

…だがそんなんじゃ収まらない。

『…』

他のクラスメイトも悲鳴を上げる中、俺は死にかけているクラスメイトを見下ろしていた。

俺に反撃されるまで、余裕の表情やら怒りの表情やら浮かべていた奴が、今では青ざめてブルブルと震えている。

…死ぬのが怖いのだろうか。

「い、嫌だ…死にたく、ない…っ」

俺に手を差し出し、涙をボロボロ流して訴えるクラスメイト。

『…』

俺はパンッと手を振り払う。

…さっさと死んでほしいから。

そんなとき、誰かが悲鳴を聞いて駆け付けてきた。

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