【名前変換オリジナル】Happy Valentine DayⅠ (ページ4)

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『…よっしゃー!終わったー!』

私は椅子に座ったまま、腕を上に伸ばした。

…やはり課題は面倒くさい。

『さてと…流羽にLINAしようかな』

と、携帯に電源を付け、LINAを起動した瞬間。

ﾌﾞｰ、ﾌﾞｰ__

流羽から、電話が掛かって来た。

『もしもし』

「［A、課題終わった?］」

『今丁度終わったよ。だから、流羽にLINAしようとしてた』

「［へぇ、それは嬉しいな。ありがとう、A］」

流羽は、電話越しでも分かる程、嬉しそうな声をしていた。

…私も嬉しい。

「［Aはさ…］」

『ん?』

「［…今年のバレンタイン、誰かに渡すの?］」

『…え?』

急な質問に、私は驚いた。

何故流羽がそんな事を私に聞くのだろうか。

「［あ、あ、ごめん!忘れて!!］」

『あ、うん…分かったよ』

「［ちょっと、気になっただけ、だから…アハハ…］」

焦った様な口調に、私は“くすっ”と笑った。

「［え、え?何で笑ってんの?面白かった…?］」

『まぁね。面白かったよ』

この謎の会話でさえも、流羽とだからこそ嬉しい。

「［えっと、じゃあ…また明日］」

『うん。また明日ね。おやすみ』

私は電話を切った。

…明日、また流羽と会えるから、とても嬉しい。

ｶﾞﾁｬｯ__

「ただいまー」

『あ、お帰りー』

その後、お母さんが帰って来た。

お父さんは仕事が長引くらしく、お母さんと一緒に夕飯を食べる事にした。

「…ねぇA」

『何、お母さん』

「今年のバレンタインは誰にあげるの?」

流羽と同じ質問をされた。

私はニコッと笑って

『秘密』

と、答えた。

その返答に驚いたお母さんだが、直ぐに笑顔に戻した。

「気になるわね。でも、男の子にあげる事は分かってる。…喜んでもらえる様にね」

『分かってるよ、お母さん』

私はお母さんに微笑んだ。

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