【d!】脅威は少女を拾ったらしい【zm】 (ページ25)

今日:7 hit、昨日:4 hit、合計:52,339 hit

#24 ページ25

・

…寝言かな?

一応、そう思いたい。

『ゾムお兄ちゃん…?』

zm「ｽｰ…ﾋﾟｰ…」

寝てしまった様だ。

『何だったんだろ…』

“大好きやで”…ゾムお兄ちゃんのハッキリとした言葉が、僕の頭に刻まれる。

どういう意味で言ったのだろう。

“家族”という意味か、“恋愛”の方なのか…。

『まぁ、家族としてだよね…多分』

僕は少し混乱した。

『そろそろ眠くなった来たな。戻ろう』

でも、ゾムお兄ちゃんは僕を抱きしめた状態で、眠りに落ちた。

…どうやって運ぼう。

ショッピ君に頼もうにも、携帯はゾムお兄ちゃんが持っている。

『多分、今持ってないよね…』

今ゾムお兄ちゃんが着ている服には、携帯が入る様な部分が無い。

『どうしよう…』

僕はゾムお兄ちゃんが倒れない様に、ゾムお兄ちゃん側へと向きを変える。

『え、あ…』

ゾムお兄ちゃんが僕に全体重かけた。

『ゾムお兄ちゃん、起きて…?』

zm「ｽｰ…」

『ゾムお兄ちゃん!』

zm「ん〜…ん?」

ゾムお兄ちゃんは目を擦って、覚ました。

zm「な、何なんこの状況!!」

『ゾムお兄ちゃんが僕を抱きしめたまま、寝ちゃったの』

zm「お、おう…マジか」

その後、部屋に戻って朝までぐっすり寝た。

ゾムお兄ちゃんが僕に全体重かけた時、後少しでキスされる距離だったのを、僕は覚えている。

・