【d!】陰キャの裏の顔 (ページ9)

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俺は1人で帰る事が日常になった。

愛瑠はあれから帰って来ない。

『(…別に、良いか)』

心配等必要無い筈。

愛瑠だって能力者だ。

何かあっても、【異質異能】で解決させるだろ。

授業中__

『…』

雷神「(A、愛瑠が捕まってる)」

『(!?)』

雷鳥「(どうやら護衛の仕事をしている間、集団で攻められて、黒原家と愛瑠さんが捕まった様です)」

俺はノートに書く手が止まった。

「おい鳴成、ちゃんと授業受けろ」

だけど先生の声が耳に入って来なかった。

最悪のシナリオが、完成してしまったからだ。

『…行かなくちゃ』

俺は席を立ち、教室を出ようとした。

「何処に行く」

『愛瑠を…助けに行く』

「何を言って…そういって、授業を受けたくないとかじゃないのか?」

『…そう思うなら、外から聞こえる音で察して下さい』

「外から…?」

『俺が行った事で、ある音が聞こえるので』

俺は教室を飛び出して、雷神と雷鳥から貰った情報を頼りに、助けに向かった。

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