【d!】陰キャの裏の顔 (ページ19)

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#18 ページ19

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gr「［お前等が勝手に陰キャ認定して、目を付けてくるから］…?」

tn「それは…すまん。でも、否定はせぇへん。ホンマやから」

［何で何だよ。俺何かしたか?］

gr「…いや、何もしていない。ただ、目立つ存在だから注目しただけだ」

目立つ存在…ねぇ。

フード被ってるだけなんだよな。

tn「Aが嫌なら、俺等はAに注目せぇへん。嫌な思いさせてごめんな」

gr「俺も同感だ。相手の気持ちを考えず、勝手に注目して…」

その謝罪を聞いて、俺は心が変わった。

［…別に良いよ。もう気にすんな］

gr「許してくれるのか…?」

［あぁ。だから、気にしないでほしい］

俺は微かに微笑んだ。

笑う事は苦手だが、2人に笑顔を見せたかった。

tn「分かった…そう言ってくれて、気が楽になったわ」

gr「…なぁ、A。前のお礼をさせてほしい」

［お礼…何も要らない。俺はやるべき事をやっただけだ］

gr「そこを何とか…!」

しつこいな、この生徒会会長(グルッペン先輩)。

［言葉だけで良い］

gr「…そう、か…」

tn「グルさん…」

［…俺は少し寝たい。用が終わったなら帰ってくれないか?］

gr「そうだよな。すまない。それじゃあ、帰らせてもらう」

tn「お大事に、A」

2人は帰る間際に、此方を振り返った。

gr「学校では愛称で呼んでほしい」

tn「俺もそうしてほしいわ」

［…一応、先輩付けはするからな。グルッペン先輩・トントン先輩］

gr「敬語は無い方がお前らしい」

［俺的にもそう思う。敬語なんざ、俺には似合わないからな］

tn「ははw それじゃあ、今度こそお大事に」

グルッペン先輩とトントン先輩は、帰って行った。

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