【d!】陰キャの裏の顔 (ページ12)

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#11 ページ12

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あれから数十分後。

– 愛瑠side –

Aが呼吸器を着けて、すやすや寝ている。

「私、無理させちゃったな…」

姉として失格だな。

「っ、ｸﾞｽｯ…」

涙が出て来てしまった。

余計に失格だよ…。

「色々、ごめんね…?」

– Aside –

「ｸﾞｽｯ…ｸﾞｽｯ…」

誰かの泣く声で、俺は目を覚めた。

呼吸器を外し、話しかけた。

『…愛瑠?何泣いてんだ?』

「えっA…起きたんだ…!」

愛瑠は横になっている俺に、抱き着いて来た。

『わわっ!お前病人に何してんだよ!』

「あはは、ごめん。つい嬉しくって!」

『…変な奴』

愛瑠は俺から離れ、質問をして来る。

「A、怪我はどう?」

『クッソ痛い』

「私が早くブラックホールを出せてれば…」

『そう落ち込むな。愛瑠の所為じゃねぇんだし』

「でも…」

俺は無理して起き上がり、愛瑠の頭に手を置いた。

『愛瑠の所為じゃねぇって。気にすんな』

そして、出来るだけ優しく撫でる。

「…うん」

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ__

shp「見舞いに来たっすよー」

ci「あれ、愛瑠ちゃんも居るやん」

…生徒会のショッピとチーノが来た。

『…何の用だ』

俺は頭から手を退かし、身体の横に戻す。

shp「さっきも言ったけど、見舞いや」

ci「これ好きちゃう?」

そう言って渡されたのは、甘そうなスイーツだった。

『悪い。俺甘い物は嫌いなんだ。愛瑠、食べな』

「え、良いの?」

『あぁ、愛瑠甘い物好きだろ』

「ありがと…」

愛瑠は驚いた表情のまま、スイーツを受け取った。

shp「そういやA、生徒会長のグルッペン先輩がお礼言ってたで」

『何でお礼?』

ci「グルッペン先輩の家族を救ったじゃんか」

『…俺は救ってない。雷神と雷鳥が救ったんだ』

shp「じゃあ2人にお願いな」

ci「またな〜」

ショッピとチーノは帰って行った。

『(…良かったな、雷神・雷鳥)』

雷神「(あはは、俺等はやって当然の事をしたしな)」

雷鳥「(何より、A様が命令したからですよ)」

『(そっかそっか)』

俺は心の中で笑い飛ばした。

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