【d!】犬系ヤンデレ彼氏に愛されています (ページ7)

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7話ページ7

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zm「…今すぐ言うか…A、アイツの連絡先持っとる？」

『追加はしてないけど…ゾムが怒ると思ったから…』

zm「！偉いなぁ！」

ゾムは私を抱き締め、わしゃわしゃと頭を撫でる。

『ちょっ、髪っ、！』

zm「乱れてんの俺しか見ぃひんし！大丈夫や！…で"追加はしてない"って言っとったけど、知ってるんやな？」

『うん、これ』

前に先輩に「連絡先交換しよ」って言われて渡されたメモがある。

私も先輩と同じように紙を渡しただけで、追加されているかは分からない。

私は携帯のカバーの、紙を挟められる所に挟んであったメモを渡す。

zm「ほうほう…OK、ありがとうな。ちょっと電話してくるわ」

『はーい』

そう言ってゾムは立ち上がり、この場を離れた。

…何か嫌な予感がするのは気の所為かな。

zm「……」

俺は掛けたくもない先輩に電話を掛けた。

すると互いに連絡先を知らない為、先輩には［非通知］と表示されているはずだが、案外あっさり出て来た。

「[もしもし、誰でしょうか？]」

zm「Aの彼氏の鳥井希と申します。…先輩、電話越しで少しお話ししません？」

俺は出来るだけ敬語で接した。

相手は先輩だから、でも本当は敬語なんて使いたくもない。

「[…あぁ鳥井さんか。話とは何かな？]」

zm「Aに聞いたんすけど、俺に内緒で食事誘ってたんすね？」

「[それの何が悪いんだ]」

zm「彼氏に内緒で誘うとか、好意持ってやってますよね？あんなに俺に言われて、まだ懲りないんすか？"はよ諦めろ"、そう言ったっすよね？」

怒りが沸々と上がってくる。

爆発するのを抑えながら話す。

「[…本当、鳥井さんはヤンデレだね。そんなんじゃ嫌われるよ？]」

zm「あっそうすか。アンタよりかは嫌われてないっすよ」

俺らは両想いやからな？

「[ふーん…まぁいいさ。いつかお前から…Aを奪い返してやるよ]」

そう言って、電話がブツッと切れた。

…あっぶねー、大声荒げてキレるとこやったわ。

zm「(絶対無理やろが)」

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