【d!】家出した幼い少女の心は (ページ31)

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31話ページ31

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私は何をしていようかと迷いながらも、ソファーに座って待っていた。

rb「テレビ点けてええでー」

『あ、うん』

ロボロの言葉に、私はテーブルの上に置いてあったリモコンを手に取る。

リモコンにある電源ボタンを押してテレビを点ける。

「［現在、我々高速道路が渋滞中です＿＿］」

gr「あー…ぺ神と兄さん、こりゃ遅くなるわ…」

tn「凄いなぁ…テレビ越しでも分かる渋滞やわ」

テレビに映っている高速道路＿我々高速道路では、色々な車が渋滞していた。

テレビによると、こんな渋滞が初めてだったらしい。

ut「はよ帰ってこんと心配すんでー…」

shp「仕事が長引く上に、高速道路渋滞やからな…」

ci「大変やなぁ…うん…」

会話を交わしながら、夕飯の準備を進める皆。

…兄さんとぺ神さん、会ったことまだ無いけど心配だなぁ。

kn「よし！出来たでA！」

sha「こっち来てや〜」

『はーい』

私はソファーから立ち上がり、子供用の椅子に座る。

皆で手を合わせて

「『いただきます！』」

と口揃えて言った。

やっぱり皆とのご飯は美味しくて楽しい。

まだ会話の輪に入れてなくても、仲良い会話を聞けているだけで幸せだ。

em「Aさんも一緒にお話ししようや」

『あ、えっと…私は大丈夫…だよ…？』

os「ううん、ダメや！折角おるんやし、一緒に喋らんと！」

ht「そうだね。"大丈夫"で片付けないの。"家族"なんだからさ」

私は涙が出てきそうになっていた。

"家族"…そう言われただけで、胸がきゅうっと締め付けられて。

凄く嬉しい。

『…うん！そうだね！』

私は出来るだけ会話に入れるように努力することにした。

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