【d!】家出した幼い少女の心は (ページ13)

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13話ページ13

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kn「なぁ、何かテレビ見る？」

『えっ、い、良いんですか…！？』

sha「別に構わへんでw」

驚いて聞く私に、笑って返す二人。

そんなに面白かったかなぁ…

『私の家じゃ、テレビは見ちゃダメ、だったから…』

"「頭が悪くなくなるから見ちゃダメ。ただでさえ悪いんだから」"

"「お前はテレビを見ている時間が勿体無い。見る時間があるなら勉強しろ」"

そう、ずっと言われ続けてきたから。

だから、テレビは私が見ちゃダメなものだと思っていた。

kn「…見ても大丈夫やで。だってここ、俺らの家やから」

sha「元住んでいた家なんて考えなくてええやで！」

『！…そ、そう、ですよね！！』

私はニコッと笑った。

二人は顔を真っ赤に染め、コネシマさんはリモコンを手に取った。

kn「じゃ、じゃあ…何見る？」

sha「適当に回して行けばええんちゃう？」

kn「そうすっか〜」

そう言って、コネシマさんは適当にチャンネルを変えていく。

その時、ある番組でコネシマさんは手を止めた。

「［＿＿＿昨夜、＿＿Aちゃん、8歳が行方不明になりました＿＿両親によると、家出をして行方不明になったということです＿＿］」

『……』

よく両親が呼んでいた名前で公開したんだ。

「A」…グルッペンさんとトントンさんが付けてくれた名前と一緒。

kn「これ、Aのこと…やな…」

sha「てことはAの両親、警察に言ったんやな」

何で私を探しているんだろう。

最早私を「邪魔者」扱いして来たのに、何で？

『……何で』

私は小さく呟いた。

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