【d!】家出した幼い少女の心は (ページ14)

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14話ページ14

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kn「…Aの両親、ホンマにただただ会いたくて、こんな警察沙汰にしとるんやろか」

『え…』

コネシマさんは私の呟きが聞こえたのか、そんなことを言い出した。

kn「だって、両親はAに酷い扱いしてきたんやろ？だったら、ホンマにただただ会いたいんかって思ってな。ま、俺の勝手な推測やけど」

sha「…その説、合ってるんちゃう？多分、ただただ会いたい…訳じゃないんちゃうかな」

『…！』

私は二人の言葉を聞いて、両親の狙いが分かった気がした。

『もしかして…両親は、警察を巻き込んで、私を連れ戻し…いつもの生活に、しようとしてるんじゃ…』

今までの生活は私が居て、私が数をこなしたりと両親の言いなりになっていた。

だから両親は楽して生活出来ていたのだと思う。

けど今は、私がいなくてどこにも見つからないから、警察を騙して巻き込んで、私を捜索して…見つかったら連れ戻して、いつもの生活に戻そうとしている気がする。

そこまで考えて、私は気分が悪くなった。

kn「…そう、かもしれへん、な…」

sha「恐ろしい両親やな…こーんな幼い子を無理矢理連れ戻そうとしてるなんてな」

…何だか吐き気がしてきた。

あんな生活に、私は戻りたくない。

『ふたり、とも…お願いが、あるん、です、けど…』

kn「お、何や？」

sha「言うてみぃ」

優しく言ってくれる二人に、私は安心した。

『私を…家族の元に、戻さないで、下さい…』

安心と不安からか涙が溢れてきた。

…泣いてばっかりだな、私。

二人は柔らかな笑顔で笑って

「当たり前やろ？」

と、言ってくれた。

…この人達となら、今度こそ…幸せを見つけられるかも。

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