【オリジナル】マフィア (ページ10)

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昨日戦った奴の事が気になった。

“「裏会社の何処か…といった所だな」”。

『(調べるか…)』

裏会社専用PCで素早く検索する。

アイツの特徴を何個か入れれば、必ずヒットする。

『…これか。裏会社名”狂乱“の構成員か…』

狂乱とは、一番では無いが、かなり破天荒な奴等が多い。

薬物の闇取引を主に行なっている。

『んーと…名前は…っと。…羅架(らか)か…完全コードネームだな』

男のくせに、女っぽい名前だな。

『狂乱は把握してるし、秦薇・芽玖明』

「「はっ」」

『行くぞ』

Mafiaから車で狂乱に向かった。

『失礼する』

狂乱内に入り、軽く挨拶する。

「あ?誰だテメェ…って、Mafiaの会長!お疲れ様です!」

『口調に気を付けろ。此処にコードネーム”羅架“は居るか』

コイツは狂乱の顧問だ。

一度裏切られ、潰した事がある。

だから、それ以来俺に逆らう事が無くなった。

「アイツってMafiaのサイコパスボスだよな?」

「思ったよりチビだな」

「確か小学生じゃ?」

斜め後ろ方向から、俺の悪口が聞こえる。

その方向を向き、話してる奴等を見つめる。

「ヤベェ、こっち見たぞ」

「喋らない方が良かったな」

「お疲れ様です!Mafiaの会長!」

俺はそちらに近付く。

『口調に気を付けろよ?また潰されたいのか?二年前と同じ様に』

「おい、お前等!俺等の立ち位置を考えろ!」

顧問も注意をする。

二年前を思い出したのか、お辞儀をして来る。

『…で、羅架は?早く呼べ』

「あ、すみませんでした!でも、実は羅架…今不在なんです」

『だから何だよ。今直ぐに呼べ』

目で圧をかける。

「りょ、了解です…!」

怖気付き、電話で連絡をし始めた。

暫くして、羅架が戻って来た。

『遅い』

「昨日戦った会長じゃないか。俺に何か用か?」

『はぁ…何で俺の幼馴染に手を出したんだ。恨みか?』

「此処には破天荒な奴等が多いのは知ってるだろ?それにプラス、戦闘狂も多いんだ。だから会長と戦いたくて幼馴染を誘拐させてもらった」

羅架の勝手な考えに腹が立った。

『顧問、また可哀想な目に遭うな。羅架の自己中な行動で、またもう一度潰されるんだからよ』

「え…?会長!お許しを…!」

『悪い。俺は言った事を、必ず実行する派なんでな。文句を言うなら、羅架に言え。それじゃあな』

俺は背を向け、狂乱を出た。

『秦薇、芽玖明。また潰すぞ』

「「はっ」」

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