【オリジナル】マフィア (ページ8)

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『それじゃあ行って来ます』

次の日の朝、俺は家を出発した。

『(舞と咲良…今日は来てないな…)』

いつもなら来る筈の2人は来なかった。

『休みなんだろうか…』

気になりながらも、学校に向かった。

『はよ』

教室に入ると皆が黒板の前で騒いでいた。

「あ、A!これ見て!」

クラスメイトに言われ、黒板を見てみる。

ーーー

__このクラスのある者なら分かるだろう。
霜月舞と加藤咲良を人質に取った。
返してほしければ、これに電話しろ。

ーーー

『…』

「Aは分かる?」

『…まぁ、分かる。俺が電話かける』

書いてあった電話番号を入力して、電話をかける。

「［もしもし。もしや、黒板を見たか?］」

『あぁ…所でお前は誰だ』

「［裏会社の何処か…といった所だな］」

聴き慣れた言葉に反応する。

「［全裏会社のトップ、Mafiaの会長だろ?お前」

『へぇ、良く分かったな』

「［俺も裏会社の者なのでな］」

俺は早速本題に入る。

『舞と咲良を返せ。素直に応じれば、命だけは助けてやろう』

「［無理だな。俺と勝負して勝てば返えそう。負けたら、3人仲良く死んでもらう］」

『何処で戦う』

「［今日16時、街中の中心地だ］」

それだけ言って電話を切られた。

「どうだった…?」

『…大丈夫。舞と咲良は俺が奪い返す。安心してくれ』

皆は俺の言葉に首を捻りながらも、納得してくれた。

『(今日の16時…絶対に勝ってやる)』

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