【d!】未来予知夢と少年【rb】 (ページ10)

今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:5,567 hit

#9 ページ10

・

rb「ただいまー!」

『お邪魔します』

俺等は家の扉を開けて、お母さんに聞こえる声で挨拶をする。

「お帰り～」

rb「お母さんに話があるんやけど…Aを此処に住まわしたいんや!」

『ド直球だな!』

突然の事にお母さんは混乱していた。

「え?A…ちゃんかしら?家は?」

『俺は赤坂 Aです。訳ありで、家出をして来ました』

「そ、そうなの?分かったわ!部屋は片付けしないと無いから、暫くは呂戊太の部屋で良いかしら?」

『はい、大丈夫です』

rb「そんじゃあ俺の部屋行くか!」

『おっけー』

俺はAを連れて、部屋に向かった。

『俺今眠くてさぁ…昼寝しよーぜ?』

Aに提案を持ちかけられて、頷く。

rb「ええで～」

2人してベッドに潜って、昼寝をし始めた。

〜〜〜

また、あの夢。

でも今回は何か違う。

『うぅ…ｸﾞｽｯ…』

rb「A…」

名前を呼びながら、Aに駆け寄る。

Aは幼い身体付きで、しゃがんで涙を拭いていた。

rb「どうしたん…?」

Aの隣にしゃがむ。

目の前を見ると、Aの両親が居た。

両親はAを殴ったり、蹴ったり、悪口を言ったり…虐待の様子が映っていた。

見ているだけで辛くなる。

見ていく内に、年月が過ぎて行った。

それでも変わらず、虐待が続く。

rb「痛々しい…」

そこで映像が途切れた。

気付いたら、幼いAは居なくなっていた。

『なぁ、ロボロ』

少し遠くから、Aの声がして、立ち上がる。

rb「何や?」

『俺を…助けて』

その一言で、意識が無くなった。

〜〜〜

・