【オリジナル】復讐に燃える殺し屋の少女Ⅱ (ページ9)

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9話ページ9

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ビルの周りには人集りが出来ていて、重装備をした警察達がいる。

電話をしていることから中にいるテロリストのリーダーと会話しているのだろう。

『…さてと』

私は手首にしていたヘアゴムで髪を結び、モードを切り替えた。

正面突破は危ない、そう考えた私はこっそり素早く裏へと周り、外階段の手すりに上がってジャンプする。

着いたのは3階、閉まっているだけで鍵は掛かっていない。

『……』

音を一切出さないようにして着地し、懐からバヨネット(ナイフ)を取り出す。

武器屋で高値で購入したバヨネットは軍で使われるナイフの一つらしく、小銃の先端につけるらしいが私はナイフとして使用している。

「＿＿＿！！」

かなり上の階で微かに聞こえるテロリストの声、恐らく警察と電話しているリーダーの声。

荒くなっている声を聞く限り、このまま下手に接すれば被害が出るかもしれない。

『(急げ、私。冷静にいけ)』

心を落ち着かせ、まずは4階へ向かった。

4階には銃で脅され動けない社員達がいて、テロリストの数はザッと数えて3人。

『(…いける)』

私はバヨネットを構え直し、音を消して走って中に入り、高く飛び上がって背を向けているテロリストの首へ一突き。

声も出せずに倒れ、そのことによって残りの敵に私の存在が認識される。

「おいガキ！くたばれ！！」

そう叫んで銃を構え、私に向かって銃を連発で放ってくる。

上手く机を使ってアクロバットで避けていき、確実に距離を詰めていく。

『私に銃なんて甘いですよ、当てられなかったら銃の意味がありません』

瞬間的にテロリストの一人の射程距離内以上に距離を詰め、心臓に狙いを定めて突き刺す。

もう一人は距離が近い、地面を蹴り飛ばして一回転し、一度距離を離す。

そして銃弾を避けながら再度距離を詰め、バヨネットの刃で首を横に切り裂く。

『…銃を持ちながらにしてナイフを使う、しかも女の子に負けるなんて、相当弱かったですね。…私の元に依頼が来たことが運命の尽きでしたね』

ナイフに付着した血を払って落とし、社員達の元へ向かう。

皆怯えた様子で震えており、中には泣いている者もいた。

『もう大丈夫です、私がなんとかしますので、皆さんは音を一切立てずに脱出して下さい』

「ありがとう御座います…助かりました…」

そして指示通り、静かに移動をしていった。

あとは最上階だけ。

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