【オリジナル】復讐に燃える殺し屋の少女Ⅱ (ページ15)

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15話ページ15

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…ん？"襲うのは先として"って言った？ツッコみたいけど…何かまた言われるのも嫌だからツッコまないでおくことにした。

『…陵はさ…親友だと思っていた人が、依頼を受けて人を殺す…所謂殺し屋だったらどうする？』

陵が私にした質問と同じように聞いてみる。

最初は困惑していた様子だったが、暫く考え口を開く。

「別に…そいつに事情があってやってるんだろうし、いつか俺がターゲットになったら怖いって思うけど、俺は受け入れるよ」

『嫌ったりはする？怖がって離れようとしたりとか…』

私が恐れていたことも聞いてみた。

先程より早く、最早ほぼ即答で陵は答えてくれた。

「しない、絶対にしない。例え雛、お前が殺し屋でも嫌わない。寧ろカッコいいと思う。何か理由、恐らくおじさんの復讐だろ？そう考えたら嫌いになる訳がない、好きのままさ。応援したいと思う」

陵は私を嫌いにならず、寧ろ復讐を応援してくれる、好きでいてくれると…そう言ってくれた。

一気に緊張から放たれ、込み上げてきた涙が溢れ出した。

「ちょっ、泣くな泣くな。…やっぱ俺の言ってたこと合ってた？お前が殺し屋で、おじさんの復讐の為にやってる、って」

『合ってる…ずっとずっと言えなくて、陵に嫌われたくないの一心で言い出せなくて…安心して泣いちゃった…』

泣いてる私を慰めるかのように、私を抱き締めて頭を撫でてくれた。

陵に包み込まれて、陵の体温や息遣い、心臓の鼓動が聞こえてとても安心した。

『ありがとう、陵…』

「親友なめんじゃねーよ、受け入れるに決まってるだろうが。大好きなお前を受け入れない訳がない」

陵はそう言って、私の額に口づけをした。

チュッとリップ音が聞こえ、少し困惑するものの嫌じゃなかった。

『(寧ろ嬉しいから…)』

ぎゅっと抱き締め返し、陵との距離をゼロにする。

「…口にはしないでおくわ、ファーストキス…俺が貰いたいけど」

『…今ファーストキス、奪っていいよ？…私も、陵が好きだから』

陵を見上げ、微かに微笑む。

出会った頃から大好きで、ずっと守ってくれた陵が好きだった。

だから陵になら、ファーストキスを奪われてもいいと思っていた、寧ろ初は陵に貰ってほしい。

「…じゃあ、遠慮なく。雛の初めて貰っちゃお」

陵は顔を近付き、頭に手を添えて唇に口づけする。

陵の唇と自分の唇が重なって、なんとも幸せな気持ちに包まれた。

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