【誰かこの子を】日々樹渉の妹は狂ってた【救う事は出来ますか】

狂ってた ５ ページ5

病室にて、看護師とAが話をしている

「Aちゃん。もうすぐお兄さんのユニットのライブがあるね！」

『はい！A、今度こそ兄さんのライブへ行くのです！最近のAはAmazingな程普通の人と言っても過言ではありません☆』

そう。最近の彼女はご飯を一日三食食べ、奇行に走らず、渡された薬をしっかり飲み、夜は就寝時間に寝ている。

『Aは、行けるでしょうか･･･？』

真っ白なベッドの上。Aは窓から見える風景を見ながら心配そうに言った


「うん！この調子で行けばきっと。付き添い人としてナースが一人くらい付くと思うけど、外出許可は降りる筈！」

そんなAを励ますように、明るく元気にそういった看護師。間違った事は、言っていない


『ふふふ、よーしっ☆気合を入れてAは頑張りますよ！Aの夢を叶える為、規則正しい生活をして皆さんがAmazingという程驚かせて見せましょう☆』

「おお！私も出来ることがあれば手伝うね！」

『はい！』


看護師の中で比較的Aと仲の良いこの人物
Aも、安心して話している


「私之から少し出るけど、あともう少しで違う人来るからね。ちょっと一人になるけど大丈夫？」

『ええ！Aは進化したのです！少しくらい暇であろうとも壁に頭を打ち付けることは無くなりました☆我慢できます！』

「よーし！今度またお花買ってくるね！」
『嬉しいです！ありがとうございます！』

そういうと共に看護師は部屋から出ていった


Aは外を眺め、空を見た


『いいですねぇ！やはり空は大きく自由！Aも何れ空を飛びたいものです』

『おやあの雀。羽を怪我していますねぇ･･･きっともう少しで落ちて鳥(からす)か猫に食べられますね☆Amazing･･･☆』

『こうやって自然を眺めるのも良い暇潰しになります！ですがやはり外を走り回るのが一番楽しいですねぇ。ん？あんな所におおきな木が！飛び降りに最適ですね･･･！いつか試しましょう！』

其れからもAは新たな発見をしていき常識人とはかけ離れた思考で風景を楽しんでいた



ｶﾞﾗﾗﾗﾗ

「こんにちはAちゃん。元気だったかな？」

『およ？先生こんにちは！勿論元気ですよ☆』

中へ入ってきたのはAの主治医


「それは良かった。さぁなにかお話しようか。Aちゃんはどんな話を聞きたい？」

『そーですねぇ＿＿＿』


沢山の治療を受けているAはこの病棟の医者達と皆、顔見知りになっているのだ

◇

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