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「由香里さん。」
お姉ちゃんが事故にあった時に一緒にいた人。
「大阪にいたのね。心配していたの。あの事故のあと私はリハビリで地元を離れていたし。会えてなかったから。」
由香里さんは心配そうにでも嬉しそうに話し出した。
「すみません。由香里さんは事故のリハビリあって大変だと聞いていましたし、私と会ったら事故のこと思い出して辛いのかもしれないと思って。」
由香里さんはお姉ちゃんと同じく事故に巻き込まれて、大怪我を負い、そのショックで事故の時の記憶を失った。
しばらくお互いの話をして時間が経った時、
「Aちゃん、あのね私。Aちゃんに話しておかなきゃ行けないことがあるの。」
「はい？」
この時この話を聞かなきゃ良かった。
知らないままでいたらよかった。
この話がきっかけで変わってしまうことがあるなんてこの頃はまだ知らなかった。
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作者名：ユウ. | 作成日時：2017年6月7日 23時
