愛した人は、姉を殺した人だった。 (ページ34)

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大吾side

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でも、この頃は何も知らんかっただけやったんやな。

Aは分かっとったんやろ。
全部Aに仕組まれとったものやなんて俺に分かるはずもなかった。

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何とか車椅子に乗せてもらって、Aの病室に行くとAは穏やかな顔して眠ってた。

「A、ごめんな。俺のせいやんな。」

気づいたら泣いてて。

「っ、お願いやから目覚ましてや。俺のこと置いていかんといて。」

泣きながらそう願うことしかできひんくて。

しばらくAを見てから、自分の病室にもどるとお医者さんから3日間だけの入院を言い渡された。

その時物凄い足音を立てて病室にある人が入ってきた。

「大吾！！！」

「え、、？」

「廉さん！？それに紫耀さんまで？！」

「事件にあったって聞いて、、」

「でも怪我してない？」

「俺じゃないねん。俺の彼女が、、。」

そう言うと顔色変えた2人。

「そっか。大変やったな。」

「廉、ありがとうな。それに紫耀も。わざわざ東京からごめん。」

「こんなん当たり前やろ。そう言えば、さっき廊下で警察の人にあったけど、事件起こした女、ある人に言われてやったって言ってるらしいで。大吾を恨んでる奴に言われたらしいで。」

廉さんからの驚きの言葉。

やっぱりAは俺のせいで…