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複雑な思いを残したまま、今日は大吾と会う日。
私にとって大切で大好きで自慢だったお姉ちゃんを殺した人が、お姉ちゃんを失って塞ぎ込んでた私に勇気をくれた人だったなんて。
私が初めて愛した人だったなんて。
「A！」
「…大吾。」
大好きなはずの大吾の笑顔が今は見るのが少し苦しい。
当たり障りのない会話しか出来ていないまま、気づいたら食事はし終わっていた。
心にあるのは、本当に大吾がお姉ちゃんを殺したのか、もしそうだとしたらなぜ大吾は鹿児島に行ってないなんて嘘をついたのか。
聞けないまま時間だけが過ぎている。
「……A！A！」
「あ、ごめん。」
「大丈夫？鹿児島帰ってからおかしない？」
大吾には言ってなかった。
急に鹿児島に帰った理由も、鹿児島で何があったかも。
言える訳がなかった。
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作者名：ユウ. | 作成日時：2017年6月7日 23時
