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14話 ページ16

小桜(こはる)「最初は本当にそうだったの」

何もできないんだから掃除でもしてろ。

そう言われて私は道場の雑巾掛けなどをしていた。

その時姫野副部長が声をかけてくれた。

副部長「何してんだ?お前掃除の当番じゃないだろ?」

小桜(こはる)「いいんです…私は強くないし…これぐらいはしないと」

副部長「誰に言われた?」

小桜(こはる)「部員の皆です……お前は何もできないんだから掃除でもしてろって」

姫野副部長はなるほどと頷いた。

副部長「アイツら…俺がいない間に弱いものいじめとは……」

小桜(こはる)「弱いものいじめってわけじゃ……」

副部長「いや、弱いものいじめだ!掃除は当番制にしてあるのにお前が毎日やってないか?」

姫野副部長は奥で馬鹿話をしてる部員全員を瞬殺し、弱いものいじめする奴の根性叩き直してやるって怒ってくれた。

ーーーーーーーーーーーーー
小桜(こはる)「ってことがあって…姫野副部長は親が病気だから部活に中々顔を出せてなくて」

俺がいない間にこの有り様は何だ!って富田部長も瞬殺されてたっけ。

一葉(いちは)「じゃあ、今は」

小桜(こはる)「姫野副部長のおかげで雑用なんてないよ!まぁ、選抜メンバーにも選ばれてないんだけどね」

何て言って私は笑った。

けれど一葉(いちは)さんは笑っておらず寧ろその部員たちのことを気にしてるみたいだった。

小桜(こはる)「本当に大丈夫だよ?姫野副部長の目が光ってるから何人かは恐れて退部してるし」

そう、あまりの怒りように富田部長も強烈な一撃を食らったものだからね。

今は平和そのものというよりも姫野副部長とみんなのやり取りが日常化していて見慣れてしまっただけでもあるのだ。

一葉(いちは)「じゃあ、嫌なことはされてないんだ」

小桜(こはる)「うん、姫野副部長はこの学校では怒らせると怖いで有名だからね」

そう、怒らせたらマジで怖い人。

それはあの声をかけてくれた日に痛感した。

小桜(こはる)「心配してくれてありがとう」

一葉(いちは)「よかった…」

小桜(こはる)一葉(いちは)さんは優しいね…あ、連絡先交換しない?この話知ってるの限られた人だから」

一葉(いちは)「話すつもりないけど」

小桜(こはる)「違うよ…交換したいと思ったからだよ」

それにあの猫の着ぐるみが趣味の人にまた会ってみたいし。

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プーさん大好き(プロフ) - アンテ民さん» コメントありがとうございます!合作でコメントとハート評価いただけるとは思ってなかったです!今は2章を書いてるのでそちらも読んでいただけると嬉しいです (4月7日 20時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)
アンテ民 - スゲェ面白いです!!!あれッ!??今コメントしてるの私だけ!?!?!?!?! (4月7日 20時) (レス) @page7 id: 8e43b22915 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:プーさん大好き  x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yamabuki00/  
作成日時:2024年1月9日 21時

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