終速2メートルの恋

#1 ページ1

私の人生は、脇役そのもの





___幼稚園





先生『はぁーい！それじゃあお遊戯会の役は全員決まったわね〜〜』



『しぇんしぇ....あたち、まだきまってなぃ...』



男A『Aちゃんはなんでもいいじゃん！』
男B『しょーだしょーだ！！せんしぇ、早くおやつ食べたいーーー！！』



先生『ごめんね、Aちゃん、役がもう無いから、ナレーターでもいいかしら？』



.



《あたち、シンデレりゃがよかった....》



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___中学校



夕方、誰もいない教室で



男C『なぁ....俺と、付き合わね....？』
『えっ....あ、お願い....致します.....////』




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3日後、これもまた、夕方の誰もいない教室で




男D『なぁお前笑笑 Aと付き合ってるって、マジ！？笑笑』
男E『お前地味専かよ〜〜』



男C『バーカ、あいつはサブに決まってんだろ。 俺、本命いるし〜〜』



男D『あ、◯◯ちゃんだろ？ 可愛いよなぁ〜〜』
男E『やっぱ女子は....




“華やかで無いと”




.




私は、涙をこらえて学校から走って出た
《初めての、恋だったのに》





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___大学生





『先生、私、どうしても東大に行きたいんです』
先生『んん...この季節にC判定か....





でも、




僕も、この塾も、君を最後まで応援し続けるよ
頑張って！！！』





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『先生、私、東大落ちてました....
でも、どうしても受かりたいんで...浪人しようと






思っ___ 先『は、浪人！！？ っていうかキミ、東大受ける予定だったんだね。



.




浪人はマズイよ...ただでさえ小規模な塾なんだから、実績残さないといけないんだし




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...そうだ、私立は受かってないの！？
東大受けるくらいだから、私立もいいとこ行ってるんじゃあ.....』




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その日限りで、私はその塾をやめた
《どうして、覚えてくれてないのっ....》

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