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第33話 ページ35
そして夏祭り当日
なんと女子のはずなのにいつもと変わらない格好で行きますよ私
だって浴衣無いんだもの
…私って性別何なんだろう
それで待ち合わせ場所の河原に来たら
「……」
神楽ちゃん達働いてた
「アナタ私が何も知らないと思ってんの！？
コレワイシャツに口紅がベットリ！
もう誤魔化せないわよ！」
「御意」
「御意御意っていっつもアナタそれじゃない！
そんなんだから部下に舐められるの！
たまにはNOと言ってみなさいよこの万年係長が！！」
…神楽ちゃん、いつどこでそんな言葉覚えたの
挙句の果てにはロボット投げようとしてたし
…先行ってよ
会場は大体グループで来てて、当たり前だけどお一人様なんていなかった
…やべっ悲しくなってきたよ帰ろうかな
…何か買ってからにするか
んー、祭りといえば何だろう…
「いらっしゃ〜い
りんご飴売ってるよ〜」
「……」
「…なんだ、りんご飴って」
何か声がかかってたから買った
何これ、赤くて丸い球体が棒に刺さってるけど
「……」
とりあえず舐めてみた
「…甘…」
めっちゃ甘かった
あーこれもういらんわ
かといって捨てるのもな…
そう思ってゴミ箱の前でうろうろしてる時だった
「よォ
お前1人で何やってんだ？」
派手な着物の包帯お兄さんに話しかけられた
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作者名：無野 眠莉 | 作成日時：2018年1月3日 12時
