第21話 ページ22
「起きろてめェ
毎朝毎朝起こさなきゃなんねーこっちの身にもなれ」
ある日、私はいつも通り副長に叩き起こされ
副長追い出して着替えて手当てをする
その後朝ご飯食べてる時に気づいた
「髪留め付けてなかった」
今更かよって思ったそこの君
私だからしょうがないって思ってくれ
という訳で朝ご飯を一旦中断し、いつも寝る前髪留め入れてる引き出しを開けた
…んだけど
「…無い」
「は?」
あの後(私にしては)必死で探したけど見つからず
屈辱だが副長に相談した
「おいナレーション」
「いつも入れてるとこには無いし、部屋の中も他の部屋も無いし、多分どっかで落としたんだと思います」
「なら買ってこりゃ良いだろ」
「めんどくさい」
「そういやお前そういう奴だったな」
分かってくれて嬉しいよ
「…でもそれだけじゃ無いんです
私売り場分からないんですよね」
「…分かんねーのか?」
「はい
詳しくは覚えて無いんですけど
まず買いに行くのもめんどくさいし、ヘアセットとか興味ないし、その割に大事に保管してるし
多分貰い物だと思うんです
なので全く店分かんないですね」
「…そいつァしょうがねーな」
「なので代わりに店を
「探す訳ねーだろボケ」
…チッ」
「お前今舌打ちしたよな?舌打ちしたよな!?」
「うるさいですよ舌打ちごときで」
「てめェ覚悟は出来てるか?」
する気も無いよ
「大体、髪留めなら代わりもいっぱいあんだろ
見つかるまではそれ付けてりゃ良ーんじゃね?」
「それがダメなんですよ」
「は?何で?」
「あの髪留めじゃないと落ち着かないんです」
なんかあれ…半ばお守り代わりになってんだよね
「…知らねーよ
こっちはこっちで連続窃盗事件調べにゃなんねーから
勝手にしろ」
「そうですか…
じゃぁ旦那のとこ行ってきますね」
そう告げて私は部屋を出た
「…あれ、そういやこの事件って…」
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作者名:無野 眠莉 | 作成日時:2018年1月3日 12時