第17話 ページ18
「まァとにかくそーゆう事なんだ
こちらも毎年恒例の行事なんでおいそれと変更出来ん」
…毎年恒例だったんだ
去年と一昨年の記憶無いよ
「お妙さんだけ残して去ってもらおーか」
「いやお妙さんごと去ってもらおーか」
「いやお妙さんはダメだってば」
いや神楽ちゃんもダメだってば
女子会やるんだよ
「何勝手ぬかしてんだ
幕臣だか何だか知らねーがなァ
俺達をどかしてーならブルドーザーでも持ってこいよ」
「ハーゲンダッツ1ダース持ってこいよ」
「フライドチキンの皮持ってこいよ」
「フシュー」
「案外お前等簡単に動くな」
「見て副長
こんな所にショベルカーとスーパーカップ1ダースとフライドチキンの骨が」
「でかしたと言いたいがなんか微妙に違ーぞ」
…あ、本当だ
「面白ェ幕府に逆らうか?
今年は桜だけじゃなく血の舞う花見になりそーだな…」
やめて花見が台無しじゃん
「てめーとは毎回こうなる運命のよーだ
こないだの借りは返させてもらうぜ!」
本当こいつ等物騒だわ
「待ちなせェ!!」
「!」
あ、隊長
どこ行ってたんだろ
「堅気の皆さんがまったりこいてる場でチャンバラたァいただけねーや」
そうだよ血の気が多いわ
「ここはひとつ、花見らしく決着付けましょーや」
花見らしいってなんだろ
「第一回陣地争奪…
叩いて被ってジャンケンポン大会ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「「「花見関係ねーじゃん!!」」」
そうだね、ただ自分がやりたかっただけだよね
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作者名:無野 眠莉 | 作成日時:2018年1月3日 12時