第14話 ページ15
「副長、吸血鬼」
「は?」
部屋でのんびりしてたんだけど、ヘルプ求めに副長の部屋に行った
なんでヘルプ求めたのかというと、
「だから、吸血鬼がいるんです、部屋に」
「は?」
こういう事です
「あのですね、髪留め付けようと思って鏡を見たんですよ
そしたら背後に吸血鬼いて
助けて下さい」
「そうかー助け求める割には落ち着いてると思うのは俺だけか?」
「じゃあ聞きますけど私が慌てた事ありますか?
作品内で私"!"使いました?」
「…無いな」
「そういう事です」
「お前いつどこにその感情置いてきた」
慌てるって意外と労力使うんだよね
「とにかく助けて下さい
私が吸血鬼苦手なの知ってるでしょ」
「いや初耳だな
それに多分天人だぞ」
「つべこべ言わず働け
だから舐められるんだよ後輩に」
「てめェ上司になんつー口利いてんだ!!」
「しつれーしまーす」
自室に戻ってきた
「…いねェじゃねーか」
「あれー確かにいたんですよ…」
その後クローゼットやら畳の下やら探したけどいなかった
「マジでいないですね」
「もう出てったんじゃねーの」
「もしかしたら見間違いかもです
すみませんお騒がせして…
あ」
「あ?」
見間違いだと思って謝ろうとしたら
見つけた
「副長…後ろ…」
「後ろ?」
…吸血鬼を
「ギャァァァァァァァァァ!!!!!」
驚きすぎて尻もちをつく副長
…だったけど
「…ん?あれ?
お前総悟じゃね?」
「ピンポーン」
それは仮装した隊長だった
そして私はアレを出した
「テッテレー
ドッキリ大成功〜」
ドッキリ番組でよく見る看板である
「…は?」
状況が分かってない副長
「だから
副長に吸血鬼ドッキリ仕掛けたらどうなるかという実験です」
「土方さん、ナイスリアクションでさァ
Aもナイス」
「隊長もタイミングバッチリですよ」
隊長と健闘を称えあっていると、横から負のオーラを感じた
「…てめェ等いっぺんあの世逝ってこいィィィィィィ!!!!!」
副長からでした
「…どうします隊長」
「どうってそりゃ…
逃げるが勝ちだろィ」
そして鬼ごっこが始まった
「お前等うるせーよ!!
…ってギャァァァァァァァァァ!!!!!」
ちなみに被害は局長にまで及んだ
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作者名:無野 眠莉 | 作成日時:2018年1月3日 12時