死んだ目をした専属医師 7【銀魂】

第249話 ページ7

「………それからAはここに住み始めてね

店の手伝いしてくれてたんだ

それ以外にも、一緒に夏祭りに行ったりしたんだよ」

「………ん？」

「どうした銀時」

俺の中であるワードが引っかかった

「いや……そういえばアイツ

最近『夏祭りは人生初だ』みてぇな事言ってんだけど」

神楽と行くってなった時だ

Aと話してきた神楽が帰るなりこう言っていた


『A、これが人生初って言ってたネ！

私が最初ヨ！やったアル！』


「………え？いやそんな事ないよ


あの子が住んでる間は毎年行ってたし

その前にも地元で家族と行ってたって」


「……何が嘘で何が本当か分からんな

他にも嘘ついてたのか？」

「………あぁ


あの子、上京した理由そのものも別の事言ってたね」


………………もう訳が分からなかった

「多すぎやしないか

そこまでして嘘をつく理由ってなんだ」

「………………はぁ

もう聞かれた事は言うから、誰にも言うんじゃないよ



あの子、入牢させられてたんだ」



………は？



「その事実がバレたら見捨てられると思ったんだろう


言ってくれるまで、ひた隠しにしてた


それであの子、自力で脱獄してね


それが刑を執行される直前だったらしい


で、その刑が




『記憶除去手術』だったって言ってた」

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