第247話 ページ5
「匿ってた?」
「何かやらかしたのかAは」
「やらかしたって訳じゃなさそうだけど
詳しい事は言えない」
幾松は厨房に戻って真剣な表情で言った
「1つだけ言えるのは
あの歳であれだけの壮絶人生送ってるのは
多分あの子だけだろうって事」
「………」
「……Aなんだが」
今度は俺が口を開く
Aと深く関わっている筈の幾松にも
この事実は伝えておいた方がいいと思ったから
「今、いなくなってんだ」
「……いなくなってる?
………そんな事言われてもねぇ
2年前出ていったきり、一度も話してないし会ってないから
よく分からないわ」
「2年も話してないのか……
薄情だな奴は」
「それなりの理由があるの、Aには」
ヅラと幾松が会話する隣で
俺の中で何かが引っかかっていた
『___これが2年前の夏の記録でさァ』
『その頃に俺が血だらけの友ちゃんを拾った___』
『___2年前出ていったきり、一度も話してないし会ってないから
よく分からないわ』
「なッ!!?」
その事実に気づいた瞬間
俺は意識せず大声を出していた
「うおっ!?
どうした銀時………」
「い……幾松
お前それっていつの話だ」
「それって……出て行ったの?
2年前の夏だけど」
「………!!」
「どうしたんだ」
間違いねぇ
Aは真選組に入る直前まで
ずっとここにいたんだ
「…じゃあ、いつ、どこで会ったんだ」
「銀時、そんな事を聞いてどうするんだ」
「いいから、頼む」
「……はぁ
大体6年前の冬、私が買い出しに行ってる最中だよ」
40人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃんこ - 自分は昨年受験生でした!勉強はやっぱり大切だなって思いましたwまぁ受かりましたが…小説楽しく読ませて貰ってます!これからも応援してます!頑張って下さいね! (2019年3月14日 6時) (レス) id: c7e146b978 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:無野 眠莉 | 作成日時:2018年12月1日 6時