第270話 ページ33
結局出陣は決まらず1年が経った
4人は試しにAを夜の見張りにさせてみた
それに銀時が同行した
『………』
銀時が横を見ると刀を抱いてうつらうつらしている
『……起きろよ』
『えぇ………眠いぃ………』
『もし敵が襲ってきたらどうすんだよ』
『あなたに全てを託します』
『俺が殺されたら?』
『その時は私も死のう』
『戦う気ゼロかコノヤロー』
軽く叱りながら「やっぱりな」と思っていた
こんなんじゃ、コイツを戦に出す事は出来ねぇ
他の3人にそう伝える事にした
その時だった
『侵入者だ!侵入者が来たぞ!!』
『オイオイ、マジで来ちゃったよ敵
起きろ、いずれ来るぞこっちにも』
『だぁからぁ、その時は全てをあなたに』
『託すってかコラ』
そんな話をしてる間に、やはりこっちにも敵が来ていた
『オラっ来たぞ!!』
銀時はそう言うと敵の中に飛び込んでいった
1人で敵をなぎ倒している時、敵のこんな声が聞こえた
『オイ、こんなとこに可愛らしい女の子いるぜ!』
『刀持ってるし、もしかしてアイツの仲間?』
『じゃあ斬っちゃっていいんじゃね!?』
『!!ヤベッ』
すぐに向かおうとしたが今周りにいる敵で精一杯だった
『A!!』
そう叫んだが彼女から返事は返って来ず
ついに刀が振られる音がした
『あ、おまっ』
だが聞こえたのは敵の慌てる声で
さらにその敵の声も聞こえなくなった
『A!大丈夫か!?』
そう聞いたが返答は来ず
代わりに彼の周りの敵が一気に消えた
『は?』
敵が斬られたであろう方向を見ると
いつもの青い目ではなく
紅くして刀を構えるAがいた
『え………A?』
これが彼女にとって初めての、妖刀を振った瞬間だった
翌日
『銀時、ねぇ』
さっき起きたばかりのAが急いだ様に来た
ちなみに昨夜の戦はAのお陰で快勝だった
『何だ………って』
銀時も彼女の異変にすぐ気づきた
『何でだと思う?
私の目、ピンクになってる』
40人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃんこ - 自分は昨年受験生でした!勉強はやっぱり大切だなって思いましたwまぁ受かりましたが…小説楽しく読ませて貰ってます!これからも応援してます!頑張って下さいね! (2019年3月14日 6時) (レス) id: c7e146b978 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:無野 眠莉 | 作成日時:2018年12月1日 6時