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第259話 ページ21

殺さない程度にAに木刀を振り下ろそうとした

「っ!!!?」

するとあからさまに苦しみ始めた

「…ぅ……」

最初は演技かとも思ったが、コイツはそんな事をする様な奴じゃない

「あ…ぅぁあ……」

………となると、これはガチで苦しんでいるのか

「………」

刀を下ろして呆然とAを見る

他の奴も気配を感じ取ったのか、何もしてこなかった

「…いっ…………ぁ…」

頭を抱えて座り込んでしまう

ついには蹲ってしまった

流石にヤバくなってきたため話しかけた

「おい………大丈夫か?」

「うぐっ…ぁ…や………」

「……A…落ち着け」

安心させようと触れると勢いよく振り払われた

「ぅ……いっぁ……ゃ……っぅ」

何も出来ずに立っていると

「ぁ………ぅ…

……だ、んなぁ」

「!」

苦しむ中声を掛けてきた

「…どうした」

顔を上げると涙目のAと目が合った

「………ぃ


にげ、て」


「は?」


そして彼女の苦しみが絶頂になった


「あ…ぅ



ぅぁぁぁぁぁあああああ!!」



それを最後に静かになる

異変に気付き他の奴も近づいてきた

「おい………A」

「大丈夫かAちゃん!!」

近藤がしゃがみ込んで目を合わせようとした

「銀ちゃん……大丈夫アルかA」

「………」

神楽に話を振られたが答えられなかった

そのまましばらく待っていると

やがてAはヨロヨロと立ち上がった

「A!」

顔はまだ俯いてて見えない

ただしゃがみ込んでいて顔を見れた近藤が

言葉も出ない程驚いているのが分かった

「近藤さん?」

土方がそう声をかけると同時に近藤は少し距離を取った

「Aちゃんから離れろ!!」

「あ?」

何でだと思いAを見ると



刀を振ろうとしていた



「「「!!!」」」

咄嗟に避けたから良かったものの

躊躇いが全く無かった

二本足でしっかり立って

顔を上げた彼女の瞳が




見た事のある紅色になっていた




「………やばい」

「銀さん?」

「…………ありゃお前等に前言った



妖刀『霜紅香』発動状態だ」

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にゃんこ - 自分は昨年受験生でした!勉強はやっぱり大切だなって思いましたwまぁ受かりましたが…小説楽しく読ませて貰ってます!これからも応援してます!頑張って下さいね! (2019年3月14日 6時) (レス) id: c7e146b978 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無野 眠莉 | 作成日時:2018年12月1日 6時

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