全部盗んで、怪盗さん【2j3j】

#はよ告れや ページ14

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椎「んで、話ってなんなん」



朝のSHRが終わって、唯華の綺麗な髪をいじりながら話す。唯華の髪サラサラで好きなんだよな。




『え、あーっと…好きな人、と話し続けるのどうしたらいいと思う？』

椎「はぁ？前も同じ相談してこんかった？」

『した、でも唯華いっつもちゃんとした答えくれないもん。最適解答えてくれるまで終わんないよこれ』

椎「めんどくさw…でもさあ、別にAが人見知りしてるんちゃうやろ？」

『うん』

椎「好きな人に緊張するのは当たり前やし、仕方ないと思うけどなあ」





そう言われて、まあそうだよねとため息をついた。誰だって好きな人と話す時は緊張するよね。話せただけでも嬉しくて、ドキドキして。片思いしてる時が1番楽しいってどっかで見たことある。正直、4つも年上だし渡会さん交友関係広そうだし、仲良い女の人だっているだろうしなあ。半ば諦めてるってのが本心。





椎「…でもA、1年生の頃より可愛くなったよなあ」

『…そんなことないよ』

椎「あてぃしが保証する。髪も肌も全部綺麗になって、恋する女の子って感じするもん」

『……あんま褒めないで』

椎「恋する女の子ってやっぱ可愛いなあ」

『唯華！！』





流石に褒めすぎ！と怒ると唯華はけたけたと笑った。今の私の顔は真っ赤だと思う。めちゃくちゃ熱い。後ろから唯華の首筋に頭を押し付けた。ふんわりと桃みたいな匂いがして、こいつもじゅうぶん女の子じゃねぇか。と思う。多分唯華の場合は恋じゃなくて女子力なんだろうけど。




椎「ほら、照れてないで髪の毛の続きしてや」

『唯華のタラシ』

椎「タラシちゃうわ、Aだけやぞ〜こんなこと言うの。 」

『そーゆーとこだよ』


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