シェアハウス物語 11

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K.F.side

風「…んっ…」

目が覚めると、楽屋のソファーに眠っていた


あれ…俺、どうなったっけ

「休憩」って言われたことと
その安心感で酷い眩暈がした事は思い出せるけど…


…あぁ、ダメだ
考えてるだけでも頭痛い




健「風磨？起きた？」

風「ん？…うん」

健「具合どう？眩暈は？頭が痛いとか気持ち悪いとかない？」

そんな一気に聞かれても、
寝起きで頭働いてないんですけど…(笑)



風「…水…」

健「ん？水飲む？」

中島が水持ってきてくれたから起き上がろうとすると
体がぐらついてまともに起き上がることすら出来ない



健「…っと！危ない…」

結局、中島に支えてもらって何とか起き上がった



風「…俺、倒れた…？」

健「覚えてない？結構しんどそうだったもんね。
通しが終わってすぐに倒れちゃったんだよ」

風「マジか…」

めっちゃ迷惑かけてるし


そもそもリハの時間もカツカツだから
倒れてる場合じゃないのにな…

自分で自分が嫌になる



健「無理しすぎ。しんどい時はしんどいって言わないと」

風「…お前にだけは言われたくない」

健「はいはい(笑)」


いつもは俺が中島に言いまくってるセリフを
逆の立場で言われるのはなんか恥ずかしい




風「てか勝利達は？」

健「ソロ曲のリハに行ったよ。
明日の予定を今日やっておけば、明日やる事が減るよねって」

風「そっか…」

勝利達自身でそんな事考えて
臨機応変に対応してくれたらしい

ちょっと柄にもなくジーンとしちゃうよね



健「明日、ちゃんと今日のリハやれるから大丈夫。
今日は少し休みな？いい？」

風「…ん」


倒れたのは最悪だし、迷惑かけてるのも最悪だけど
明日、ちゃんと今日分のリハがやれると分かってほっとした


明日の為に、今日は少し休ませてもらおう






【明日の糧 完】

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