参拾陸 . ページ38
それから2年の月日が経った。
太宰は 中原 中也と組んで任務を行っているようだ。
私は小学低学年のうちから中也には色々お世話になっている。
兄妹に似た関係だ。
なんでも中也は異能力「汚れつちまつた悲しみに」という能力を使うのだが、
その能力の強化形態、いわば覚醒状態のようなものがあるらしいのだ。
その名も「汚濁」。私は一度も見たことがないが、それを発動するとかなう者はいないというほど強くなる。
しかし自分で自分の制御が効かなくなるらしい。
そこで太宰が活躍するそうだ。
まぁ、頭脳戦は得意だろうから
実戦部隊でもやっていけてるみたいだけど。
私も時々指揮役として彼らと同じ任務を請け負うこともある。
太宰はやたらと話しかけてくるが、
私から指揮以外で話しかけることは無い。
【教育係】【新米】 そのレッテルがなくなった以上、私たちは必要以上に関わる必要はない。
任務中も、本部でも、必要最低限の会話が好ましい。
仲良くしたところで、その人は明日、いなくなってしまうかもしれないのだから。
私が話しかけるのは中也。
別に彼が不死身だと思っている訳ではない。
明日、もしかしたら1時間後にいなくなるかもしれない、その覚悟はある。
私たちの絆は兄妹より強く他人よりも脆い。
161人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
綾ゞ(プロフ) - ルキさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2017年1月17日 20時) (レス) id: 8f100aa22d (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - 続き、頑張れ!面白いのですよ! (2017年1月17日 19時) (レス) id: 19e79936d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:綾ゞ | 作成日時:2017年1月12日 20時