弐拾弐 . ページ24
私はリンタロウと自分の部屋で話をすることにした。
向かい合わせになって座る。
『私の異能はね...』
リンタロウは黙って聞いてくれている。
『少女不十分。不完全な少女を、完全にする能力。』
森「ほう...?」
想像もできない、リンタロウはそんな表情だ。
『例えば...』
私は体育の授業で擦りむいた傷を見せる。
『自分も含め、誰かの傷を癒したい。
そう頭の中で願えばーーーーーーー』
私の手が紫のような、黒のような異能に包まれる。
その手をそっと傷にかざす。
森「...!さっきまでかさぶたになっていた部分が、綺麗に...
傷跡もない。完全治癒能力...。」
『他にもいろいろできる。
私の異能は、私が望んだ異能になる異能。』
森「Aの望んだ異能になる...異能...」
こんな異能なかなかないだろう。
チートもいいところだ。
森「...すごいじゃないかA!!
そんな素敵な異能を持っていたなんて素晴らしいよ!!」
『...!』
森「でも。だからといって私は君を優先的に任務に出したりはしないよ。
君は私の大事な娘であり、大事なメンバーの一員だからね。
話してくれてありがとう。」
そっか...
私の異能を知ったら、もしかしたらすぐにでも利用しにかかるような、どこかそんな気がしてたーーーーーーー
でも違うんだね。
リンタロウは私のこと、ちゃんと大事に思ってくれていたんだね。
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綾ゞ(プロフ) - ルキさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2017年1月17日 20時) (レス) id: 8f100aa22d (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - 続き、頑張れ!面白いのですよ! (2017年1月17日 19時) (レス) id: 19e79936d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾ゞ | 作成日時:2017年1月12日 20時