雪解けに最後の接吻を K.T (ページ3)

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拠り所ページ3

…

『休み時間さえなければ学校そんなに嫌じゃないのに』

白い壁にそうぼさきながら雑誌を指でめくる。ストレスなのかはたまた、老化現象なのか最近何故か紙が手でめくれない。
何とか苦労して私は1枚ページを捲った。

『はぁ、…』

思わずため息が出てしまったのは、雑誌の中の男女がとても幸せそうだったからだ。別に『リア充爆発しろ』とかいうような劣等感の塊では無いけど、こういう幸せそうな人たちを見るとたちまち私ってなんて不幸なんだろうって思うんだ。みんなはどうしてあーいう風に生きられるのにどうして私だけ器用に生きられないんだろう

毎日思ってるよ。

『明日…学校行きたくないな。』

ふと出た言葉は自分自身そこまで追い詰められていたのかと疑うものだであり
そこで、私は初めて自分で自分を憐れに思った。
そこで、ある決心をしたのだ。

それが”昼休みに教室から出る”ということだ。

なんだそんなことかって笑われるかもしれない。でも、私にとってそれは1つの解放であった。
18世紀。イギリスから独立したあのアメリカであり。また、人権を確保したフランス国民であったのだ。

”保健室で寝てれば人の目を気にする必要は無い。しかも、寝れる”

そんなことを思いついた。
それがあるから私は明日も頑張ろうと思えたのだ。