ぼっちの日常 ページ2
…
『ぼっち』とは思った以上に楽しいことであり思った以上に辛いことであった。
私のことなんて…そんな悲観的な私はどうしても周りの視線が気になってしまうのだ。
周りは私を見る余裕なんてないし、私なんて誰も見てない。そうやって区切りを付けたところで周りの目は気になる一行だ。
例えば、移動教室。もちろんぼっち。ぼっちであることがどうしても多くの人の目に付きたくなくて移動教室は誰よりも早く行って誰よりも遅く帰ってきた。トイレとかで時間を潰すし、この時間はそこまで苦痛ではなかった。
要は誰かに見られなければ良いのだ。
でも、問題は休み時間だ。
休み時間。多くの人はグラウンドで遊んでたり屋上で屯ってたり、教室で話していたりする。
でも、私は遊ぶ相手も話す友達も屯う仲間もいない。
だから、私はよく勉強をしている。勉強なんて、好きではなかったけど友達がおらず、ケータイも学校に回収される。そうなると、私ができることは本を読むか勉強をするくらいだ
すると、驚くことに、家での勉強量は変わらないのに成績に劇的変化があった。それはスキマ時間を有効活用するということであろう。
あのおつむ弱そうな女どもと一緒にいるよりこっちの方がはるかに自分を高められてる……そう思うと嬉しくもあり大きな虚無感もあった
にしたって、周りの目は気にならない訳では無い。どっちにしろ、そんなおつむの弱い女子達が私のぼっちを陰キャを笑ってるのではないかと怯えながら、私がハブられてるのを遠巻きから見ているあのただの傍観者たちも私のことを友達のいない哀れな子と思って軽蔑しているのではないか。自己嫌悪が連なって自分をやめたくなることがしばしばあるのだ
…どうだろう。
わかった?ぼっちの辛さって。
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作者名:china | 作成日時:2018年6月29日 18時