検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:9,777 hit

猫が45匹 ページ3

Noside

薄暗い通路の一連に、片眼鏡をした中年の男、広津がひとり壁を背にして立っている。
やがて、一本の煙草をくわえると、自然な動きでライターを取りだし、火をつけかけるが_

広「...」

通路に響き渡る足音を耳にすると広津は、煙草には火をつけず、ライターとそしてくわえていた煙草を仕舞う。


吸わないことを決めた丁度その時黒服の男が傍らに現れる。
※黒服の男→黒「」とします。

倉庫室に向かう広津の周囲には、十人ほどの黒服の男達がいる。
皆、広津に従っているようだ。
やがて、倉庫入り口の鉄扉の前に着くと広津は、ひとこと命じる。


広「退いてろ」

黒服の男達は、言われたとおりに下がる。
広津は鉄扉の前に立つと静かに目を閉じる。
そして、右手でそっと鉄扉に触れる。
その瞬間、弾かれたように重い鉄扉は枠から外れて、倉庫内部へと吹き飛んだ。
倉庫の中には、二十名ほどの作業服姿の男たちがいた。
倉庫内部には多数の木箱が積まれている。
どうやら作業員たちは、その荷を積み替え、整理しているようだ。
扉の外れた出入り口から無遠慮に入ってくる黒服の男達をみて、一様に警戒の表情を浮かべている。


広「諸君、仕事中に失礼」
※作業員→作「」とします。

作「な...なんだ、あんたら?」


広「我々の仕事だ。何、すぐに済む。
実は最近、我々ポートマフィアの荷を横流しする不埒な連中がいて、ここがその拠点だと噂を聞いてね。
とりあえず、証拠を探している。
荷物の中を検めさせて貰ってもよろしいかな?」

と云っている間に、作業員の一人が鉄パイプでいきなり広津の後頭部に殴り掛かる。


だが__

渾身の力を込めたであろうその不意討ちの鉄パイプを、広津は、軽くあげた片手の指先で受け止めている。


作「?!」


広「...証拠が見つかったな」

次の瞬間、作業員は、手にした鉄パイプと共に後方に弾き飛ばされる。
弾き飛ばされて床に座り込んだ作業員は、手にした鉄パイプを見て驚愕している。
それは激しく湾曲していた。

作「馬鹿な...鋼鉄のパイプが...」


広「異能力を見るのは初めてかね?」

広津が軽く作業員の肩に手を置いた瞬間、作業員の体が鉄パイプのように激しく湾曲する。


作「ぎゃあああ...」

その惨殺を呆然と見つめる作業員。
作業員の遺体が床に崩れる。

猫が46匹→←猫が44匹



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
61人がお気に入り
設定タグ:文スト , トリップ , 原作通り   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

終わり?エイプリルフールは…………すぎた!! - ひつじ。……書く順番間違えた!! でも、面白いからok?かな? (2020年4月5日 18時) (レス) id: c8a48f9c26 (このIDを非表示/違反報告)
りだ兄 - ユイさん» ありがとうございます (2020年3月12日 13時) (レス) id: b7a49e66ce (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - ファイトっす!受かるといいっすね! (2020年3月11日 2時) (レス) id: 0a8401346c (このIDを非表示/違反報告)
りだ兄(プロフ) - 姉さんかよ!?びっくりしたんだが... (2019年10月27日 15時) (レス) id: b7a49e66ce (このIDを非表示/違反報告)
しゅし姉 - 兄さーん! (2019年10月27日 15時) (レス) id: c0b01bebd1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りだ兄 | 作成日時:2019年10月19日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。