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「お前、好きだったの?俺のこと・・あんな前から?」
「そうだよ。だから、誰でもいいって状態でしたくなかった」
「誰でもいいなんて、んなわけ、ないだろ!!じゃああの時俺が他の奴に迫ったかよ?」

あれ、そういえば。
俺がダメだからじゃあほかの誰か、とはならなかった気がする。

「・・ううん」
「当たり前だろ!俺は・・酔ってるふり、してただけだし」
「え!そうなの?」
「俺だってあの頃からずっとお前が好きだったんだからな!」

だって、さすがに俺だってあんな前から両想いだなんて勘違いはしてなかった。

「お前は俺のことなんか眼中にないって思ってたけど」
「ずーっと好きって言ってたのに?」
「お前は嘘くさいもん・・」
「あのね・・俺、玉以外に好きって言ったことないでしょ。聞いたことある?」

俺って、嘘もちょっとつくし、いい顔しぃで流されやすい。
だけどそこだけはブレたことなかった。
玉だってわかってるって思ってた。

「・・ない」
「でしょ?」

ずーっと玉だけ見てきたんだよ。
それなのに、俺の好きな人が玉じゃないわけないじゃん。


「裕太くんだけ。ずっと大好きだよ」


俺の言葉を聞きながらまた涙を溢れさせてる玉が愛おしくて、強く抱きしめた。

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作者名:aika | 作成日時:2016年9月19日 15時

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