人身事故。 ページ3
「...あれぇ？ぺけたんさんじゃーん、こんな夜更けに何してんすかぁ？」
「...え」
何もしないで適当にぶらぶらしてたらいつの間にか夜になってて、スマホの光でどうにか歩いてたらなんか変な輩に絡まれた。
「......なにも、してないです、し...何もするつもりはないです...」
ほんとに何もしてなかったし無計画だったから正直に答える。
「...ふーん......ねぇ、ぺけたんさぁん？ちょーっとお金貸してくんね？」
...は？
今こいつは、お金を貸せと言ったか。
初対面で、何をしでかすか分かんないのに、俺はこいつにお金を貸さなきゃなんないのか。
そんなのたまったもんじゃない。
「......いや、おれお金持ってないんで無理です」
いや、ちょっと持ってたけど。てか結構持ってるけど。
なんなら一日一食で頑張れば３日４日は生きてけるけど。
「...へぇそーですかい」
そう言ったら諦めたのかその輩は少し後ろに下がった。
「......」
俺は特に喋ることも無くなって黙る。
すると
「だったら遠慮なく殴らせていただきまさぁ！！」
と言って俺に飛びかかってきた。
体当たりされて倒れた瞬間、その輩が
「おい！でてこい！」
と、叫ぶのが耳に響いた。
「やっと出番ですかボス...ってもう殴り込みの体制入ってるじゃないですか！」
「俺らには何もさせないんですか？！」
と言いながら２人組が出てきた。
「えぇいうるさいとっちめちまえ！！」
その２人にボスと言われていた輩が叫んだ。
「てことだ...お前には悪夢を見せさせてやらぁ！！！」
......うるさいなぁ
痛いし...
俺もうこれ死んじゃうんじゃね？(笑)
てか、人間って殴るとこんな音するんだ。
はは...
もうむりだぁ
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作者名：りく | 作成日時：2018年11月20日 19時
