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Aside

「っ!!」

この人、、、岡本さんと同じ種類の人間だ。

危ない。


「よかったな〜チョコ!かわいい名前つけてもらえて!」

でも、私の言ったことを否定せず受け入れてくれたことが素直に嬉しい。

「ありがとう。」

「ん?何が?」

「ううん。なんでもない。」

やっぱりこの人、いい人だ。






「A、犬飼うの?」

「え!!?」

休憩時間、彩に近くのカフェに行こうと誘われてランチ中。

普通に仕事の話をしてたはずなのに、突然そんなことを言ってきた。

「何、その反応。」

「い、いや、なんで?」

「最近犬の本見てない?」

「、、うん。」

犬を、ていうか動物自体飼ったことのない私がなんの知識もないままチョコを育てるのは不安だからと、

最近犬の育て方を勉強してる。

それがバレてたなんて、、

「それになんか最近楽しそうだし?」

「いや、、別に、、、」

うん、楽しい。

この不思議な状況を、私はすごく楽しんでいる。

犬のような彼と、子犬のチョコ。

毎日あの2人に癒されていて、楽しくないわけがない。

「ねぇ、そろそろ教えてよ。」

教えるのが嫌な訳じゃない。

だけど、この状況が、今私がしていることが、チョコにとって私にとって彼にとって良いことなのか、正直自信がない。

だから、彩にバッサリ否定されるんじゃないかって。

でも、否定されたとしても、私はもうあの2人と関わらない生活に戻れない。

「、、怒らないでね。」

「怒るようなことじゃなければね。」

うっ、、

「実は、」








なるほどね〜。だから最近、ニヤニヤニヤニヤしてるわけだ。」

「そんなにニヤけてる?」

そんなことないよ!って否定出来ない自分が哀れだ。

「うん。よくあの顔で仕事こなしてるよ。」

絶対盛ってる。

「その彼のおかげだったのね。」

彩は今までの流れをちゃんと聞いてたはずなのに、チョコのことには一切触れず、

二階堂くんに興味深々みたい。

自分の楽しいように解釈してるよ絶対。

「別に、そういうのじゃないからねっ。」

「そういうのって?」

こいつ、、





「でも意外。Aは、岡本さんみないな年上のしっかり者が好きなんだと思ってた。」

「だから別に好きとかじゃないから!」

「でもいいよね、年下。かわいいし、従順な感じするし。」


この人に何を言っても無駄な気がする。

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作者名:ちーず | 作成日時:2019年11月21日 21時

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