もう一度 ページ10
2 side
半年ぶりに会えるってなって、めっちゃ緊張してたけど、
なんとか落ち着いて会話ができるようになった。
俺が頭を撫でたから、Aの目から涙がこぼれて、そんなことで、今一緒にいるんだなって実感してしまう。
正直、俺が今日何度も名前を呼ぶようにしてるのは、今まであいつとかお前しか言ってなかったから、
っていうのが4割、、
それよりも、あの時、一緒にいた男が名前で呼んでたから、、
情けないけど、負けた気がしたんだ。
2「俺さ、いつかは別れると思ってた。」
2「仕事のことで無理もさせてるし、彼氏らしいこともできない。それに、俺自身も、Aにいつも冷たくて、反応も薄い。」
2「こんなやついつか捨てられるって。」
俺の言葉に、悲しい顔をしたり驚いた顔をしてる。
2「だから、別れを言われた時、正直何も思わなかった。」
、、ごめん、そんな顔をさせて。自分でも最低だって思ってる。
2「でもこうやって離れてみて、Aがいないとこんなにもつまらないんだって思うようになった。」
あ「えっ」
2「実際、周りにも変わったって言われるくらい、ちゃんと響いてたし、傷ついてたんだと思う。」
2「それでこの前名前が聞こえて、しかも男の声だし、俺ほんと、気がおかしくなりそうだった。」
2「自分でもこんな感情初めてで戸惑って、、」
自然と手に力が入って、汗ばんでくる。
2「俺、やっぱりお前が好き。Aがいないと俺、ダメなんだ、、」
2「ちゃんと優しくできる自信とかないし、今までと変われないかもしれないけど、、Aが隣にいないのは、耐えられない。」
ダサい告白だな、、
お前が必要だって、もっと男らしい言葉で伝えたかったのに、、
こんな必死になって。
あ「うっ、、、うぅ、、」
また泣かせちゃったな。
でもなんか、泣いてる姿でさえ懐かしくて、俺のために泣いてるんだと思うと、嬉しくなる。
あ「っ、、ず、るいです、、うっ」
2「ん?」
あ「私もっ、、言いたいこといっぱいあるのにぃ、、うぅ、、」
愛おしいってこういうことなのかな。
なんて考えてる時点で、俺じゃない。
我慢することもなく声を上げて泣く彼女の横に行き、自分の手で涙を拭う。
2「ん。全部聞かせて?」
こんな声持ってたんだって思うほどの声のトーンに自分でも驚く。
少しずつ収まってきた彼女は、ふぅと息を整えると、あのね、とゆっくり話し出した。
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作者名:ちーず | 作成日時:2018年3月6日 13時