ずっと憧れていた人 ページ21
Aside
私が急に自己紹介なんてしたから、二階堂くんと千賀くんが笑ってて、
にかせん！！！！なんて頭の片隅では思ってるのに、
それよりも目の前のいつもお世話になってる先輩から目が離せない。
あ「明里さんが千賀くんの彼女さんですか？」
明「うん。ずっと隠しててごめんね？まさか二階堂くんの彼女がAちゃんだなんて知らなくて、、」
あ「いや！それは私もです！ずっと誤魔化してきたので、、」
明「でも、いろいろと繋がったかも。」
年末年始に彼の仕事が忙しいって言ってたのも、
出会いを曖昧に説明してくれたのも、
全部千賀くんのことだったんだ。
手嶋さんが教えてくれたのも、明里さんのこと。
そう思うと、職場での憧れと、アイドルの彼女としての憧れが合わさって、
より一層尊敬してしまう。
あ「これからは私が明里さんを支えます！！」
明「え！？」
黙って聞いてた二階堂くんと千賀くんも、何言ってんだって顔で私を見てる。
あ「顔も名前も知らなくても千賀くんの彼女さんをずっと尊敬してて、、それが明里さんで、ほんとに嬉しいんです。」
あ「それに、明里さんにはいっぱい助けてもらいました。だから、これからは私が頑張ります！」
明「ふふ(笑)ありがとう。」
s「Aちゃん、かっこいいね。俺そんなの言えたことないよ。」
明「健永には無理でしょ。」
2人は、普通のカップルだけど、そこにはいっぱい問題や壁があって、
それでも何年も一緒にいて、どれだけ苦しんでどれだけ悩んだのかって考えちゃうし、
ましてそれが大好きな先輩だから、
余計にかっこよくみえて、
こうして目の前で笑い合ってる2人を見れてほんとに嬉しいって思う。
なんてぐるぐる考えてると、気持ちが高ぶってきて、目頭が熱くなってきた。
、、やばい。
s「じゃあ、帰るわ。これからデートだから。」
嬉しそうな顔で言う千賀くんと、照れる明里さん。
2「あぁ、気をつけろよ。」
明「じゃあねAちゃん！今度また話そう。」
あ「はい！また明日！」
2「もう泣いていいよ。」
あ「分かってたの？」
2「理由は知らないけど、2人見ながらすげえ涙目だから。」
2人の絆に、二階堂くんの優しさに、溜まってた涙がこぼれる。
あ「私もずっと二階堂くんと一緒にいたい。」
急に抱きついた私をちゃんと受け止めて、頭を撫でてくれた。
2「ん。俺も。」
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作者名：ちーず | 作成日時：2018年3月6日 13時
