何も知らない ページ39
Aside
明「あ、おはよう!ライブどうだった?」
あ「あ、えっと、、楽しかったです!!」
明「良かったね!」
ちょっと詰まってしまったけど、明里さんは気づいてないみたいで良かった。
昨日の夜、お疲れ様でした、とだけ送った。
もっと気の利いたこと言えたらいいのに。
あ「はぁ。」
明「なになに、溜息?珍しいね。」
あ「あ、いや、今日すごい暑くないですか?なんか体がだるくて、、」
明「確かにね〜。ほんと夏嫌い!!」
今日は明里さんに嘘しか言えないみたい。
ヴーヴーヴー
あ「え、、」
あ「も、もしもし?」
2『今いい?』
あ「えっと、、」
チラッと明里さんを見ると笑顔で頷いてくれたから、口パクでお礼を言って慌てて裏に入った。
あ「大丈夫です!」
2『あのさ、、今日、家行っていい?』
あ「え、、え!?」
2『マネージャーがお前に会いたいって。』
あ「マ、ネージャー?」
え、何?バレたの?バレていいの?
2『大丈夫、普通に千賀も彼女いるし。』
私の疑問が伝わったのか、二階堂くんがフォローしてくれたんだけど、
その内容もまた衝撃で、、
あ「えぇぇええ!!?」
2『うるせっ。』
2『とにかく今日行っていい?』
あ「は、はい。」
千賀くん、彼女いたんだ。びっくりした、、
でも、言ってみれば私も一応二階堂くんの彼女、だもんね、、
自担じゃなくてこの衝撃、、
・
・
・
マ「はじめまして!キスマイのマネージャーの手嶋です!」
いろいろなことを考えすぎて、いつのまにか目の前には優しそうな男性が。
手嶋さんが大きくて後ろにいる彼がすっぽり隠れていた。
あ「はじめまして、どうぞ。」
とにかく中に招き入れ、やっと二階堂くんの姿を捉える。
あ「っ!!ど、どうしたんですかそれ!!」
2日ぶりに見た彼は、顔に絆創膏を貼り、手は包帯で巻かれていた。
2「え、ああ、別に。」
マ「あれ?知らなかったの?昨日のライブ中に怪我したんだよ。」
あ「そう、なんですか。」
マ「ニカお前言ってなかったのか。」
2「無駄に心配しそうだし。」
何も知らなかった、、
昨日は珍しく、レポも見なかったから、、
ライブ中てことは、そこにいた人たちはこの怪我のこと知ってるんだよね。
2「入っていい?」
あ「あ、ごめんなさい、どうぞ!」
このまま一緒にいて、耐えられるだろうか。
彼にだけは、涙なんて見せたくないのに。
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作者名:ちーず | 作成日時:2017年10月16日 19時