余韻 ページ38
Aside
紗「いろいろ聞きたいことはあるけど、疲れてるだろうからもう寝な。」
あ「うん、ごめん。」
あの後、なかなか泣き止めなくて、ライブの記憶があまりない。
なんてもったいないことしちゃったんだ。
ドームから近い紗羅の家に泊まらせてもらって、布団に入ると吸い込まれるように眠りについた。
紗「どうしたんだろうね。」
芽「んー、わかんない。なかなか言わないからね。」
紗「でもなんか、申し訳ないよね。私たちが出会わせたばっりに。」
芽「そうね。あんなに泣いてるの初めて見たかも。」
違うよ、違う。2人は悪くないよ。
頭の奥の方で聞こえる2人の会話を、ほぼ眠ってる頭で受け止める。
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日差しの眩しさにゆっくりと目を開ける。
隣に並んでる2人はまだまだ起きそうにない。
あ「うわぁ、ぶっさいくだなぁ。」
予想通りというか、予想以上というか、、
素晴らしいほど瞼が晴れ上がり、土偶以上の土偶になっていた、、
今日まで休み取っておいて良かった。
芽「ん、おはよA。え、目ヤバ(笑)」
あ「おはよう、うるさいなぁ(笑)」
芽「今日も休み?」
あ「うん、芽衣も?」
芽「おー、私も紗羅も!楽しくなりそうな予感〜!」
語尾に音符でもついてんじゃないかと思うくらいほんとに嬉しそうなのがわかる。
でも、今日この2人がいてくれるのは結構ありがたい。
これで家で1人とかだったら、もっと沈んでた。
あ「はぁ。」
紗「ちょっと、朝から溜息つくのやめてよ。」
芽「あ、おはよ。大丈夫、私が吸うから。」
あ「やめてよ(笑)今のはいい溜息!2人がいて良かったっていう溜息。」
紗「なんか、素直すぎて気持ち悪い。」
芽衣も紗羅も私に疑いの目を向けてくる。
あ「まぁまぁ、いいじゃん!今日はパーっと飲もうよ!!」
芽「それ私のセリフ、、」
紗「で、昨日の大泣きは何?」
あ「え?」
いい感じに酔いも回ってきた頃に、紗羅からの唐突な質問。
芽「そうそう、叫んでたし。」
芽衣も乗っかっちゃって、、
実際は今日のオーラスが気になって仕方なかったけど、2人のおかげで気が紛れてたのに。
あ「何、、っていうか。」
自分でもよく分からないままやってしまった行動を2人になんて言えばいいのか分からない。
あ「いろいろと考えちゃって、、」
その後、意外にも泣くことなく今の思いを2人に聞いてもらった。
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作者名:ちーず | 作成日時:2017年10月16日 19時